へなちょこランチェスター戦略
プチ起業で終わらせない
起業開業して、
一年で倒産する確率は、30%
3年で50%
5年で80%
10年で約90%
10年残る確率は1割ってところだ。
その中で、女性起業家は、7%
ママ起業家はさらに減って
10年生存率、3.5% くらいなのである。
(少し前のデータ)
これが、現実だ。
そして、個人で独立開業して
月収20万円以上稼いでいる人は、エリートと言われている。
たった20万だ。
でも、月20万を稼ぎ続けるのは、けっこう難しい。
お勤めしている人の方が、絶対稼げていると思う。
それが現状である。
なので、まずの目標は、継続することである。
その上で、頭を使う。
起業開業して、一番の利点は
自分の時間を自由に使えることだ。
資産は、お金だけではない。
時間も大切な資産なのだ。
この大切な資産である「時間」を、どう使うかが鍵である。
だいたいお勤めしている時は、時間を拘束されているので
「考える」ということが出来ていない。
自分の人生の大部分を
他人のための時間に使っているのである。
独立開業して、一番のメリットは、
考える時間、戦略を練る時間を持てる
ということである。
まず、事業を継続させる、という事が大切なんだけれど、
「稼ぐ」というのは
瞬間的に稼ぐ事ではなくて、
「稼ぎつづける」 とういことだ。
そして、稼ぐことを継続するためには
設備投資をなるべくかけずに始めて、固定費を減らし、
そして、じわっと続けつつ、知恵を絞る、という事が大切だと思う。
私のような、女性で普通の主婦出身の
「弱小零細企業者」が生き残るためには、これしかない。
ランチェスター戦略の上をいく
超!弱者の戦いである。
私は、現在、サロンをオープンして11年目になる。
そして、自立して、これだけでご飯を食べれているので
1割の中に入れているかな、と思う。
小さく始めて、楽しんで続ける。
今のような時代では、
安定した仕事なんてどこにも無い、
確かなもの、頼れるものは、自分だけだ。
自分に確かな技術があると強い。
継続させるコツと、稼ぐコツ
ランチェスター丸田の 「へなちょこ弱者の戦い方」
を伝授させていただこう。
戦略1 【お金をかけない】
サロン開業者のための
へなちょこ弱者ランチェスターの戦略
@ 【設備投資にお金をかけない】
店舗を構えるとなると、200〜300万円はざらに掛かる。
掛けようとすれば、もっと、際限なく掛かる。
この200〜300万円を 「ポン!」と
出せる場合はそれでも良うございますが、
いや、それでも、
簡単に出せる恵まれた環境にいる人は
やっぱり勝てないと、私は思う。
夫やパパやお父さんに
おねだりしてお金を出してもらっても、長くは続かないと思われる。
それは、なんでかと言うと
〇〇が足りないからだ。
さて、〇〇の中には何が入るでしょうか?
そして、
おねだりしても、どこからも出てこない人は
銀行さんから借りることになる。
銀行さんから借りれない場合もあるが、
運良く低金利で借りれたとしましょう。
うまく借りれたとしても、この200〜300万円は
設備投資として、あっという間に消えて行くのである。
そして、この返済は、このあと5年とか7年とか続くわけだ。
サロンを運営していくには、運転資金、というのも必要だ。
そんなにすぐ、どんどんお客さんが来るわけではないので
チラシを配ったり、ホームページを作ったりと宣伝広告費が必要になるのだ。
そして、資金繰りが苦しくなったりしたら、
更に高金利のカードローンを組む、ということにもなりかねない。
カードローンのリボ払いとか
金利がよくわからないようになってるけれど
17〜18%の金利がついている。
何の商売でも、だいたい小売りの儲けが2割くらいだとして、
毎月の返済金の金利も、同じく2割くらいなら
利益はほとんど残らない、という事になる。
そして、家賃や駐車場代、光熱費などは
毎月、容赦なく追っかけて来るのだ。
高金利の資金繰りを繰り返していたら
そのうち潰れる。
スタッフ雇って、人件費まで重なった日には
キリキリと胃が痛んでくるというものだ。
…病気になる。
支払いに追われるようになると、心にゆとりが無くなるり、
「何のためにやってるんだろう…」
という状態になってしまう。
これでは、良いアイデアも出なくなって当然である。
このような
精神状態になるのを避けるためにも
最初は、固定費をギリギリまで下げた方が賢明だ。
最初は、手狭なくらいが丁度いい。
箱が大きすぎるのは良くない。
箱が大きくて、中身がスカスカなのは寂しい感じがする。
中身(お客さん)がたくさん入っていると
繁盛している雰囲気が出る。
この、「繁盛してる感」 、は大切なのだ。
賑わっている空気、というべきか・・・
自宅でも、使える場所が確保出来ればそれでも良い。
自宅ではちょっと…という人は、
近くにアパートかマンションの一室を借りた方が安上がりだ。
事務所可物件などを探すと良い。
狭くてギュウギュウなくらいで、ちょうど良いと思う。
その、狭い空間が、お客さんでいっぱいになって
もう、どうしようもない、となってから考える。
私は、そうやって始めた。
これは、あくまでも、私がお勧めする
超!弱者の戦い方だ。
「資金があるから、私はドン!とやるワ!」
という人は、どんどんやっていただいて良いと思う。
それも自由だ。
あ、言い忘れてたけど、
さっき、〇〇の中に何が入るでしょう、の答えは
「覚悟」である。
事業を始める上で、一番大切なのは、
この 「覚悟」 なのかもしれない・・・
戦略2 【覚悟を決める】
サロン開業者のための
へなちょこ弱者ランチェスターの戦略
A 【覚悟を決める】
自分でサロンを開くって素敵なことだ!
自分の思うように、やりたいように
なんでも自由にできる。
時間の使い方も、自由に決めることができる。
たくさん稼ぐことも自由なのだ!
更に、
お客さんに感謝されて、好きな仕事ができて、
最高に幸せである!
けれど、
自由は、責任とセットになっている。
基本、全部
「自己責任」 なのだ。
当たり前のことだけれど、
人のせいには出来ない。
全部の責任は、自分に掛かってくるのだ。
夫が何を言おうと、
子供が何と言おうと、
母が何と言おうと、
自分で決めて、自分で責任を取るのである。
結果は、全部、自分のせいで
人のせいではない、ということだ。
他者責任の人は、
起業しない方が良いと思う。
今まで他者責任だった人は
今日から、自己責任の人になっていただきたい。
別に、失敗したっていい。
諦めなければ良いだけである。
やらずに後悔するよりは、よっぽどいいと思う。
やってみて軌道修正すれば良いだけのことだ。
人のせいにしない、
「自己責任」
ただそれだけである。
その覚悟だけで、
自由と幸せと経済と、
やり甲斐と、生き甲斐と、
全部があなたのものになるのである。
良かった、良かった!(o^^o)
戦略3 【一点集中】
サロン開業者のための
へなちょこ弱者ランチェスターの戦略
B 【一点に集中する】
「自己責任」の覚悟を決めたら
あとは、力を集中する事である。
今は、情報が溢れている時代なので
色々と目移りしてしまうのもわかる。
自分の采配で、
時間を使うことができるようになると
どんな人とつるむのか、
どのような場に行くのか、
何の勉強をしたいのか、
自分で決めることだらけなのだ。
何でもありだ!
誰も止めることは出来ないし、聞く必要もない。
あなたは自由だ!
自分の一存で、誰の許可を得ることもなく、
自由自在に即決できるのだ。
素晴らしい!
けれども、
この自由に選べる環境だからこそ
なにを選ぶのかが重要なのだ。
情報に踊らされてはいけない。
甘い言葉に騙されてはいけない。
まぁ、踊らされたって別に死ぬわけではないし、
良いのかもしれないが・・・
やってみて、「あぁ、そういうことか」
と、わかれば学びになる、というものだ。
けれども、私も散々右往左往してきたから言える事だが、
一点に集中した方が良いですヨ。
超!弱者が勝ち残るためには
「一点集中」 がお勧めだ。
集中して、じわっとやるから
その内に奇跡が起きるのである。
最初はすごく小さな力でも良い。
極小の力でも、その一点に集中して
じわっとじわっと、継続して行けば、奇跡を起こすことは可能なのだ。
極小の力しか持たない私たちは、それしかない。
弱小零細企業者の私たちが
10年もつのは1割である。
1割に残り、稼ぎ続けて行くのは
ほとんど奇跡といっても良い。
奇跡は、待っていて起こるものではない。
意識して、起こすものである。
一点、上を目指して、じわっとやり続ける。
一見、上に伸びていないように見えても、
時が経てばわかってくる。
上に伸びていないと感じる時は、
根っこを伸ばす時期だと思うと良い。
深く深く、
地中に根っこを伸ばして行けば
そこにはすごい養分があるのだ。
地面の浅いところには無い、素晴らしい養分があるのだ。
しっかりとした根をはり、
そしてまた、一点
上を目指して、行くのである。
戦略4 【大きく考える】
サロン開業者のための
へなちょこ弱者ランチェスターの戦略
C 【大きく考える】
これまで私は、
設備にお金を掛けるな、と、さんざん言ってきた。
場所も狭い方が良い、と申しあげた。
色々手を出すのではなく、一点に集中しろ、と話した。
けれどでもですよ、
これだけは大きくなくてはいけない。
それは、「志し」 である。
「志し」 は、なるべく
でっかく持っていただきたい。
夢はでっかく!
大風呂敷を広げるくらいで良い。
自分に出来るのだろうか?
とか、
こんな事を望んでも良いのだろうか?
とか、遠慮は無用だ。
「なに言ってんの?」
と言う人もいるかもしれないが、
言わせておけば良い。
その人には出来なくても、あなたには出来る!
自分では何もやらないのに
批判ばかりする人は、百害あって一利なし!
即、付き合うのをやめるべきだ!
志しを高く持てば持つほど、人の言葉は気にならなくなる。
その意味でも、
世の中の役に立つ、みんなが幸せになる、
そして何より、自分が一番幸せを感じる
そんな仕事をしよう。
戦略5 【価格を下げない】
サロン開業者のための
へなちょこ弱者ランチェスターの戦略
D 【価格を下げない】
技術に値段をつけるって、結構難しい。
たいてい
同業他社の値段を見たり、
業界の平均を調べたりして決める。
もともと、整体とかマッサージとかの
技術系は、仕入れとか原価が掛からないので
自分の価値判断で決めて良いのだが、
原価が掛からない分、
自分の価値を低くしてしまいがちである。
自分の技術に値段をつけるわけなのだが、
ここで、気持ちが引けてしまって
安く設定してはいけない。
業界他社は、中小企業、大手の企業も
沢山いるので、
価格競争は、負けるに決まっている。
宣伝広告も、負けるに決まっている。
負けないためには、圧倒的な差別化、
他には絶対に真似できない!というものを
提供すれば良いのだ。
そこは、頭を悩ましていただきたい。
徹底的に、知恵をしぼるのだ。
大企業では出来ないサービスを考えれば良い。
きっと、
あなたしか出来ない何かが見つかるはずだ。
私は、
足で踏んで全身のコリをほぐしていく
足踏みマッサージを施術方法としてやっているわけだが
マッサージを提供する、ということだけではなくて、
長年経験して来た気功法の
「氣」の使い方を、お客さまにお伝えしている。
そこから、生徒さんが
自然に集まって来たわけだ。
目に見えない不思議なことを
色々体験してもらうことによって
体だけでなく、生き方そのものも、楽になり、面白くなる。
そういう、自分の強みを
どういう風に皆さんに、提供していこうか、
と常に考えている。
自分独自なものを提供している、という自負があると
価格を下げてお客さんに来てもらう
という発想は無くなる。
まずは、
自分がいくらの価格なら
喜んで仕事ができるのか、を考えて
それに見合った内容のものを提供する。
付加価値をぐっと上げることに専念するのだ。
安くすれば、モチベーションも下がり
仕事をしていく意味が無くなってしまう。
身内価格や友達価格もダメだ。
自分の気分が下がるようなことは、一切やらない方が良い。
そして、一度決めた料金からは
絶対に値下げしない、と決めることだ。
そうすれば、その価値がわかる
あなたに合った、素晴らしい人が
きっと、お客さんになってくれる事だろう・・・
戦略6 【運を良くする】
サロン開業者のための
へなちょこ弱者ランチェスターの戦略
E 【運を良くする】
運を良くするのは、大事だ!
超!弱者の私は、
いつもこれを大切にしてきた!
神様に応援してもらえると
何事も、するするとうまく運ぶ。
コレは、本当にそう思う!
神様は、
どんな人を応援したいか、ご存知だろうか?
神様から応援してもらうためには、
神様から好かれることでである。
この世は物質的な世界なので、
運は、人が運んで来るものだ。
ということは、
人から好かれないと始まらないのである。
周りの人から、この人を応援したい、
と思ってもらうのが一番良い。
では、あなたは
どんな人なら、この人を応援したい!
と思うだろうか?
優しい人
楽しい人
親切な人
礼儀正しい人
自分のことを良くわかってくれる人
…しかし、それだけではないはずだ。
それは、基本、備えた上で、
やっぱり、夢を持って
一生懸命、頑張っている人、
世の中を良くしようと、
みんなが喜ぶことをしようと思って努力している人、
そんな人を応援したいと思われることだろう。
神様も一緒である。
一生懸命、自分ができることは全てやって
そして、あとは神様に委ねることができる人を
きっと応援されるのだと思う。
神社に行き
お願い事ばかりするのとは、少し違うと思う。
それよりも、
周りの人に親切にする方が、早道かもしれない。
人間には、
自己保存の本能と
種の保存の本能と
それから、
人に喜ばれたいという本能があるのだそうだ。
人に喜ばれたい、と思うのは
人間だけがもつ本能なのである。
だから、本質は誰でも、基本、良い人、なのだ。
神様に好かれる、良い人なのである!
自分自身に親切にしたら
次は、人にも親切にしよう。
運は人が運んでくるものだから・・。